密命シリーズ2冊。

年明けて、最初に読破した本はやはり佐伯先生でした。
今年も、チャンバラ小説は読み続けますヨ!



こちらは、去年のうちに読み終わっていたのですが、日記に書くのを忘れていました。
密命シリーズの10巻目です。
剣術界の長老であり、惣三郎の長男・清之助の師でもある米津寛兵衛が身罷った、という知らせが惣三郎の元に届く所から物語は始まります。
急ぎ寛兵衛の道場に駆けつけると、思いもよらぬ事に、天命尽きたのではなく、立ち会いにて惨殺されたという。
剣客としての最期とはいえ、その影には思いもよらぬ陰謀が……。


武者修行中の清之助にも、手紙にて師の最期を伝えられ、またひとつ大人の階段を駆け上がる清之助なのでありました。
さらば、寛兵衛先生。好きなキャラクターでした。


残夢―密命・熊野秘法剣〈巻之十一〉 (祥伝社文庫)

残夢―密命・熊野秘法剣〈巻之十一〉 (祥伝社文庫)


そして、密命シリーズ11巻。
江戸を立て続けに襲う火付けの輩。幕府が厳重に取り締まる火薬が使われている事から、幕府転覆を目論む何者かが背後にいると推測された。
その折、紀伊藩屋敷の女中見習いを惨殺した上に火付けを放つという、許すまじ事件が怒る。
唯一の生き残った鶴女だったが、あまりのむごい事実に、心を閉ざしてしまう。
しかし、惣三郎の妻や娘、愛犬たちが手厚く接するうちに、事件の事をぽつりぽつりと口にして……。


鶴女さん、芯の強い方だなぁと思いました。心の病気になっても、自分のすべき事をしようと頑張っている。えらい!
そして、クライマックスの滝での闘いは、印象的でした。
大活躍だった花火の親分の手下の猪之吉は、また出てきそうですよね。