初心〜密命・闇参篭

初心―密命・闇参篭〈巻之十七〉(祥伝社文庫)

初心―密命・闇参篭〈巻之十七〉(祥伝社文庫)

密命シリーズの17巻です。
江戸では、惣三郎の次女・結衣と、旗本の息子・跡部弦太郎のお見合い……のようなものが行われました。
弦太郎の義母と、妾である実母、そして結衣の母であるしのが3人揃って、すぐにでも結婚の算段を整えてしまいそうでした。
佐伯さんは、若い登場人物たちをそれぞれ結婚させるのが好きみたいですね。
居眠り磐音シリーズでも立て続けに結婚してましたしねぇ。他のシリーズでもそうなのかな?


清之助といえば、修行中に「海天狗」なる盗賊団を退治する事になります。
そして、武芸者との悟りを開くため、「三十三日闇参籠」という荒行を行うのでした。三十三日間、岩に掘られた穴の中の闇に閉じこめ、飲まず食わずで座禅するというものです。
い、色々とやりすぎちゃってますよね、清之助さん……。


ところで、佐伯先生にとって、この「初心〜密命・闇参篭」は、記念すべき時代小説通巻100冊目だそうです。
先生は自らを「職人」と呼び、「毎日同じ時間に同じ量を書いているだけ」と謙遜されていますが、九年間で100冊ってすごいですよね……。
これからもずっと楽しませてください!!