LIFE2。

映画で出てくる、「美味しそうなご飯」を作るフードスタイリスト・飯島奈美さんの本です。
ほぼ日での連載+新レシピを加えての続編です。
このシリーズは、眺めているだけで満足しちゃうんですよね。


実用的なのは「ハンパ野菜でボリュームアップ・調理時間が短くて経済的・安上がりなのに見栄えが良い」的な、「50円のおかず」やら「一週間使い切りテク」やらの本なのですが、この本は娯楽です。
作れば絶対美味しいのはわかってるんですが、作るより読んでいたい。
各レシピには設定があって、家庭の温かさが演出されているんですよね。
「帰省した子供が故郷を発つときに母親が持たせてくれた太巻き寿司」とか「高校生の女の子がボーイフレンドに持っていくお弁当に入れる卵焼き」とか。
実家の母や祖母が作ってくれたご飯を思い出して、ほんわかした気分に浸れます。


前作に引き続き、著名人のエッセイも寄せられています。
普通のレシピ本ならば、著者のおもてなしの秘訣やら、家族からの反応やらを書いていることが多いのですが、著名人の方のエッセイは料理のお題はあるものの、やはり着眼点が料理家とは全く違うところにあるんですよね。
まめまめしさのカケラもないエッセイ。それもまたこの本の『料理本っぽくなさ』を醸し出しているんだろうなぁ。