臨場

臨場

臨場

ドラマ「臨場」の原作を読みました。
「おれのたぁー、ちがうなぁ……」です。
枠にとらわれない検視官のお話です。


横山秀夫さんはお初ですね。
まさかこれが短編しかないシリーズだとは思いませんでした。
スーパー検視官の倉石さんはホームズ的「探偵」で真犯人をすぐに見抜いてしまうため、語り部は脇役の人々です。
ドラマを見ていなかったら、同じキャラクターが出ていることに気がつかなかったかもしれません。
倉石さんの不器用な優しさが心にしみます。
できれば続編を長編を読みたいなぁ。


ドラマ化に当たって続編が4本収録された『臨場スペシャルブック』も読みたいですね。

臨場 スペシャルブック (光文社文庫)

臨場 スペシャルブック (光文社文庫)


以下、ネタバレ含む備忘録。
【赤い名刺】首つり死体で発見された女は本当に自殺なのか。
【眼前の密室】新聞記者が目を離したほんの15分の間に密室殺人が起こる。
【鉢植えの女】鉢植えで解明される3人の死の謎。
【餞】定年退職を迎えた刑事部長が、途絶えた手紙の主の正体を知る。
【声】判事志望の女が不可解な死を遂げる。
【真夜中の調書】DNA鑑定で犯人が観念し、事件は解決したかに見えた。
【黒星】倉石は排ガス自殺をした元婦警を殺しと断定するが……。
【十七年蝉】高校生が射殺され、それが過去の類似事件とどう繋がるのか。


ちなみに文庫版。

臨場 (光文社文庫)

臨場 (光文社文庫)