クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件

米澤穂信古典部シリーズ」三作目。シリーズの中で一番のお気に入りです。
一作目からおなじみのキャラクターがわらわら出てきて、ちょっと学園コメディのノリとなっております。
文化祭のイベントに、わらしべ長者的な小ネタ、そしてもちろんフェアで殺人の絡まない謎解きがそろっています。
漫研や文芸部など文化系部員だった人なら、面白さ倍増ですね。
まるでやる気のない主人公も、ヒロインえるに影響されてなのか、一作目より随分と生き生きしてきて、ちょっぴり好きになってきました。


以下、若干のネタバレを含むあらすじなので、注意。
古典部の『氷菓』が印刷所のミスで、30部のはずが200部も刷られてしまった。
文化祭当日、少しでも売り上げを伸ばそうと、涙ぐましい活動が始まる。
そんな中、文化祭で次々と犯行声明つきの盗難が連続で発生する……。


ちなみに文庫版。

クドリャフカの順番 (角川文庫)

クドリャフカの順番 (角川文庫)