青い宇宙の冒険

青い宇宙の冒険 (講談社青い鳥文庫)

青い宇宙の冒険 (講談社青い鳥文庫)

1970年に刊行された小松左京氏による名作ジュブナイルSFが復刊。いやー、青い鳥文庫、良い仕事しますね!
60年ごとに発現する怪異を調べると地下に謎の空間を発見し、そこで次々と不思議なことに巻き込まれていくというお話です。
40年も前に書かれた作品ですが、年号や時代背景以外は今でも全く違和感ありません。
むしろ、奇妙な萌えとかないだけに、不変の作品だと思います。きっと数十年後に読んでも面白いのではないでしょうか。
子供も大人と同等に扱われる設定、それでいて子供を護ろうとする大人。文化も考え方も違う人たちとの、魂のふれあい。
命がけの冒険ながら、希望の持てるラスト、読後感が素晴らしい。
個人的には文句なしの五つ星。未来に残したい名作です!
小松さんの作品は実は初めて読んだのですが、有名な日本沈没さよならジュピターもいずれ読みたいと思いました。