ガリレオの苦悩

ガリレオの苦悩

ガリレオの苦悩

東野圭吾ガリレオシリーズ』の短編集です。
なお、第1〜2章はドラマ特別編『ガリレオΦ』の原作となっています。


容疑者Xの献身』を経たせいか、『探偵ガリレオ』『予知夢』の頃より湯川准教授も人の心理に心を砕くようになり、随分雰囲気が変わったなぁと思いました。
ドラマの影響は強いのでしょうね。
メタな事を言えば、その方が読者受けがいいと腹をくくったとも…。


ドラマ版の内海刑事は自己主張が強すぎて苦手でしたが、小説版の方ではあっさり目な常識人なので好きです。
やはり東野さんは感情的で非合理的な女性は嫌なんだろうなぁ。


以下、ネタバレを若干含む備忘録。


【落下る(おちる)】その場にいない人間が恋人を飛び降り自殺に見せかけて殺す方法。
【操縦る(あやつる)】密室の中にいる人間を刺し殺す方法。
【密室る(とじる)】ペンションにいたはずの男を人知れず谷底に突き落とす方法。
【指標す(しめす)】隠された犬の死体をダウジングjで見つけ出す方法。 
【攪乱す(みだす)】離れた場所から人を転落死させたり交通事故で殺す方法。


このシリーズ、タイトルも好きですね。