いじめられない力

いじめられない力

いじめられない力

旦那さまの散髪が終わるまで、図書館で読んだ本、その2。
色々と辛い体験をし、一度は育児も放棄した河相我聞さんが、真摯に子育てと向き合う一冊です。
芸能人の方の本は、本当に本人が書いたかどうかは不透明なところがありますが、芸能界で生きる人は複雑な家庭環境であることが多いようで、やはり育ち方や考え方で驚くところがありました。
河相さんの実母は放任主義のお妾さんで、こう育てられたのでこうなった、でもこういう所はありがたかった、あの頃の自分はこういう所がダメで、こう変えていかねばならないと思った、という客観的な自分評が面白かったですね。


芸能人故に、ご自身の息子さんもいじめに遭ったそうですが、自分がいじめられた経験を元にアドバイスする姿が良かったです。
「イジメは永遠ではないし、逃げても構わない」という事をちゃんと教えてくれる大人がいてくれたら、きっと子供は楽になれるのでしょうね。
「悪いことをしたら、その3倍いいことをしようね!」というのは、良い言葉だと思いました。子供を否定せず、償いのチャンスを得られるという事ですものね。
「子の親になった」という事実から一度逃げた自分自身にもあてた言葉なのでしょう。いじめというお子さんの大ピンチに間に合って良かったと思います。