ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算

お仕事が半日休みになったので、合間に読書☆
米澤穂信先生著、日常ミステリーの古典部シリーズ、第五弾です。
年度をまたいで奉太郎たちも2年生になりましたねー。
4弾を読んだ時は、まさか恋愛小説になるのではないかと心配しましたが、そっち方面はさらっと棚上げ。
ラソン大会で20キロを走り終わるまでに謎を解くという荒技に挑むお話でした。
読み終わった頃には一緒にゼィハァ……。
学生時代を思い出しました。なんでマラソン大会なんて苦行がこの世の中にあるのだろうか。
あんなもの、やりたい人だけがやればいいと思うヨ!


以下、ちょっとネタバレ含みますので、読む予定のある人はUターン推奨。


奉太郎たちは2年生になり、古典部にも大日向さんが仮入部してきます。
そのまま入部すると思っていた大日向さんですが、入部届提出期限ぎりぎりになって、入部しない意向を伝えてきます。
どうやら、それには千反田の言動が関わっているらしいのですが、一体何があったのか不明で、みんな何となくギクシャク……。
入部受付締切日であるマラソン大会当日、奉太郎はゆっくり走りながら後続の関係者から事情聴取をし、大日向さんの心変わりの原因をつきとめようとします。


あくまで謎は「心変わりした原因」なので、相変わらず謎解きより青春ストーリーに重点が置かれているシリーズですねぇ。
里志と伊原さんはつきあい始めたとか、伊原さんは漫研を辞めたとか、色々と変化も。
でも、奉太郎と千反田は特に進展なし。
登場人物の性格が好きじゃなかったのですが、巻を重ねて随分と印象が変わってきました。みんな大人になってゆくんだなぁ。
最後にソウダソノコという仮名だけ出てきた「元凶」は今後の展開に関わってきそうで、すぐにでも続きが読みたくなりました!