スタジオジブリ・レイアウト展。

スタジオジブリのレイアウト展を見て来ました。
場所は札幌芸術の森です。

林を抜け、原っぱを抜け、坂を上ったり下ったり……相変わらず駐車場から遠っ。
ほんと広いわー。40haあるそうですぞ。甲子園球場30個分ですぞ。


平日ではありますが、さすが夏休みだけありまして人は結構多かったです。
今回、音声案内を借りて聞いてみることに。1台2人まで聞けて、ペア割もあるそうなのです。
音声案内では、「あ、このレイアウトは宮崎監督が描いてますね。作業終盤、俺がやった方が早いって監督がレイアウトやっちゃって、その後に絵コンテ切りなおしているんですよ」「すごい」とか、「これ、端の方に男鹿さんにお任せなんて書いてますね」「木のスペシャリストですからね」なんて話が聞けました。アニメーション用語や裏情報なんかもちょこちょこ入ってて面白かったです。
ただ、歩くスピードが音声にも、旦那さまにもうまく合わせられなくて、そこは大変だったかな。


レイアウト展は絵に色がないので、男鹿和雄展の時のような感動は少なかったのですが、動いていく姿が頭の中で再現されて、アニメが見たくなりました。
自分へのお土産はポストカード。
レイアウトの線画と、アニメ塗りの2種が売っていて、「そうそう、こういうのを望んでいたのよ!」と思いました。

私が買ったのは、コダマちゃんズ。
正直にいうと、「ここぞ!」というシーンが少なくて残念だったかも。ジブリにしてみても、まさかレイアウトなんかが商売になるとは……という感じで、古い作品では残っているレイアウトがなかったのだと思います。
いったい1作品につき何枚のレイアウトを描いたのか、想像を絶する量だと思いますし、それを紙で残していたら、どんなに土地があっても足りないでしょうから……。
魔女の宅急便は、キキがほうきに乗って町に初お目見えのシーンしか残っていないそうです。


考えてみたら私、原作つきのジブリ映画はほとんど見ていないな。最近では、『千と千尋』と『ポニョ』は見たけれど、『ハウル』も『ゲド』も見ていない。
ハウルは原作とかなり違うって聞いて見てないし、ゲド戦記も映画1本で終わらせられる長さじゃないし。テレビで放送したのにそれすら見てない。
アリエッティは見たいのですが、日本を舞台に変更していると聞いて、ちょっとしょんぼり気味。イギリスの庭が良かったなー。


私の中でジブリベストは『天空の城ラピュタ』、その次は『となりのトトロ』、その後に『風の谷のナウシカ』と『紅の豚』が入ります。ジブリに限らないのなら、トトロと同位に『カリオストロの城』も入りますね。
これらは何度見たのか解らないくらい見てます。ラピュタは100回は見てるね。うちの初代ビデオデッキ(β)は、ほぼジブリ専用機でした。
最近のジブリはちょいと冒険と笑いとエピソードが足りない気がします。
ポニョは結構良かったのですが、もう一波乱欲しかった。そこで終わるなよ、って感じで。ラピュタでいえば、「シータを取り戻したけれど、天空の城までは行かなかった」感じですよ。モノ足りねぇー。私が脚本を書いたのなら、あそこから宗介が船乗りの父やポニョの妹たちと力を合わせてママンの元まで直接行って、荒れ狂う海流やポニョのパワーを悪用しようとする人間なんかと戦ったりしてから、ポニョを人間にしますけれどね。
もし原作つきやるなら、もっかいルパンやりましょうよ、ルパン!!


余談ですが、千歳から芸術の森行くのに、恵庭湖を通って行くとすごく近道だという事が判明しました。
冬場は通行止めになっちゃうんですけどね……。
あ、途中でテンを見ましたよ。なんかダークグレーの猫みたいで可愛かった!