天と地の守り人<第1部>

天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)

天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)

かけらも待ちきれなくて、上橋菜穂子先生の守り人シリーズ最終章を借りてきました……。
三部作なので、ハードカバーで買ったら5千円近いんですよ。さ、さすがに手が出ない。
文庫になったら改めて購入し、頭から読み返す所存です!


前作『蒼路の旅人』でチャグムがシュガへと託した手紙から物語は幕を開けます。
そのシュガから話を聞いたバルサが死にものぐるいでチャグムを探し、すれ違いとアクシデントの連続。
ドラマチックな再会シーンでは思わず胸が熱くなりました。


しかし、第一部はまだ本当にさわり。
彼らの努力が実を結ぶのか、それとも国はほろんでしまうのか。物語が終わる時、チャグムはいったいどの道を選ぶのか。
先が気になってページを繰る手が止まりませんでした。

前作までに出てきた人物も次々と出てきて、脇役に至るまで全ての人に血が通っている気がします。
島国の日本で、これほど多角的なファンタジーを書ける人が生まれた事が嬉しいですね!