少年名探偵 虹北恭助の冒険

少年名探偵 虹北恭助の冒険 (講談社ノベルス)

少年名探偵 虹北恭助の冒険 (講談社ノベルス)

掲載されていたのは「メフィスト」ですが、はやみね先生は児童向け推理小説作家だけに、探偵役は小学生、内容も子供向けです。
たまに「それはどうよ」というオチもありますが、安心のはやみねクオリティ。ちょこまか恋バナもあって、むずがゆい気持ちにもなりました。
表紙と挿絵は10年以上前の萌え系イラストなので、ちょっと人前で読むのに躊躇。萌えは風化する……。表紙はどちらも女の子だとばかり。
あとがきによると、学研一九九八年出版『五年の読み物特集下』に幻の第一作が掲載されているそうな。そちらもいつかは読んでみたいですね。


ちなみに、『ああっ女神さまっ』『テイルズオブシリーズ』で有名な藤島康介先生の挿絵で、青い鳥文庫から再出版されたようです。


以下備忘録。


【虹北みすてり商店街】駄菓子屋にこっそり並べられた見知らぬ菓子が毒入りではないかと心配する店主をよそに、恭助は隣の店へ向かう。
【心霊写真】クラスの女子が写真を見て絶叫。霊など信じない恭助が除霊することに。
【透明人間】商店街に謎の足跡が。響子は「メヌエット賞」の一環だと思うが、恭助はシェークスピアが関係すると言う。
【祈願成就】商店街のプロモーションを頼まれた恭助は、願い事を叶える『お願いビル』の真実に気がつく。
【卒業記念】医師で県議員候補の卒業生が、学校にプールを寄付してくれることとなった。その背景には、過去のイジメが関係していた。